いせ(DDH-182)

いせ(DDH-182)

海自ヘリ空母「ひゅうが型」の2番艦

国産ヘリ空母

※文頭写真:海上自衛隊。
※「いせ」(DDH-182)の性能等についての詳細は「ひゅうが型」記事をご覧ください。

「いせ」(DDH-182)は海上自衛隊、ひゅうが型護衛艦の2番艦。起工は平成20年(2008年)5月30日、進水は平成21年(2009年)8月21日、就役は平成23年(2011年)3月16日です。就役後は広島県呉基地を母港とする第4護衛隊群第4護衛隊に編入され、艦隊の旗艦となりました。

ひゅうが型は海上自衛隊で初めて全通甲板を採用した護衛艦であり、平成21年(2009年)にネームシップの「ひゅうが(DDH-181)」が就役しました。全通甲板とは艦首から船尾まで通じた飛行甲板のことです。一般的に空母といわれてイメージする甲板の形がこれで、ほとんどの空母がこの形をとっています。

「いせ」の全長は197m、満載排水量19,000トン(基準排水量13,950トン)、ヘリコプター最大搭載機数は11機、4つのヘリポートを備えています。艦自体に裝備された強力な対潜・対空能力に加えて搭載ヘリコプターによる高い対戦戦闘能力を備えています。

造船は株式会社アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド(IHI)の横浜工場において行われました。IHI社は、水戸藩主徳川斉昭による石川島造船所に始まる石川島播磨重工業(IHI)の造船事業分野と明治初期に榎本武揚らにより創設された浦賀船渠を起源とする住友重機械工業の艦艇造船部門を統合した会社です。

いずも型との違い

2015年(平成27年)に就役した最新のヘリコプター搭載型護衛艦であるいずも型の「いずも(DDH-183)」は、全長が「いせ」の197mを51m上回る248mであり、飛行甲板の面積も1.5倍、最大搭載機数は3機多い14機、ヘリポートも「いせ」より一つ多い5つとなっています。

同じヘリコプター搭載護衛艦でも、「ひゅうが型」と「いずも型」は性格が異なります。「いせ(DDH-182)」が自身も強力な対潜・対空戦闘能力を備えているのに対し、「いずも」のそれは限定的であり、搭載機と僚艦の護衛を受ける形となります。

大雑把にいえば、「ひゅうが型」はこれまでの護衛艦に近いヘリコプター搭載型であり、「いずも型」はよりヘリ空母化されたものといえるでしょう。

活動

平成28年(2016年)4月12日〜16日、インドネシア海軍主催多国間共同演習「コモド2016」及び、同海軍国際観艦式に参加。同4月17日〜19日、日米豪共同海外巡行訓練を実施しました。これらは、チベット、モンゴル、ブータンなど、第2次世界大戦後、次々と侵略を続ける中国が南沙諸島へも侵略してきたことから、国際社会が共同して対抗しているものです。

平成28年(2016年)4月26日、「いせ」(DDH-182)はフィリピン北部ルソン島スービック港に入港。同月上旬には海自潜水艦も寄港しており、日比防衛協力の強化が推進されています。これは、無根拠に他国の領海を自国のものと主張し南シナ海の軍事拠点化によりしている中国に対する牽制の一つです。同月29日には出航し、シンガポールへと向かいます。普通に考えると日米及び周辺国により、即座に中国南シナ海の軍事拠点は破壊しなければならないでしょう。

日米統合演習(キーン・ソード2013)に参加した後、東シナ海を航行中の「いせ」(DDH-182)。写真:USNAVY
日米統合演習(キーン・ソード2013)に参加した後、東シナ海を航行中の「いせ」(DDH-182)。写真:USNAVY

一番手前が、環太平洋合同演習(RIMPAC)2014に参加中の「いせ」(DDH-182)。写真:海上自衛隊
一番手前が、環太平洋合同演習(RIMPAC)2014に参加中の「いせ」(DDH-182)。写真:海上自衛隊
左が「いせ」(DDH-182)、右が「きりしま」(DDG-174)。こんごう型護衛艦の「きりしま」も艦尾にヘリポートを備えています。写真:海上自衛隊
左が「いせ」(DDH-182)、右が「きりしま」(DDG-174)。こんごう型護衛艦の「きりしま」も艦尾にヘリポートを備えています。写真:海上自衛隊
「いせ」(DDH-182)艦内においてブリーフィングを行う海上自衛隊と米海兵隊。写真:DoD
「いせ」(DDH-182)艦内においてブリーフィングを行う海上自衛隊と米海兵隊。写真:DoD
種別ヘリコプター搭載型護衛艦
運用者海上自衛隊
ひゅうが型
製造者ジャパン マリンユナイテッド(横浜事業所磯子工場)
母港呉(第4護衛隊群第4護衛隊)
排水量13,950(19,000t)
全長197m
全幅33m
吃水7m
速力30ノット
乗員347名
発動機COGAC方式/ゼネラル・エレクトリック(IHIライセンス生産)LM2500型ガスタービンエンジン(25,000ps)×4
主な兵装高性能20mm機関砲CIWS×2基
12.7mm重機関銃M2×7基
Mk.41mod.22VLS(16セル)
3連装短魚雷発射管×2基
搭載機通常:対潜・哨戒ヘリコプター(SH-60K)3機、掃海・輸送ヘリコプター(MCH-101)1機。最大搭載機数:11機
進水平成21年(2009年)8月21日
就役平成23年(2011年)3月16日
退役-

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