ボーイングB-1ランサー

Boeing B-1 Lancer
ボーイングB-1ランサーBoeing B-1 Lancer

米空軍の超音速大型爆撃機

卑劣な犯罪国家・北朝鮮を抑止する

B-1ランサー(Lancer)は、ロックウェル・インターナショナル(現 ボーイング社)が開発したアメリカ空軍の戦略爆撃機。昭和49年(1974年)に初飛行し、昭和61年(1986年)より運用され約100機が生産され、平成24年時点で66機を保有しています。

犯罪国家・北朝鮮による朝鮮半島情勢緊迫化に対処するため、グアムのアンダーセン空軍基地に配備されたB-1が朝鮮半島方面へ幾度も飛来し、自衛隊などと共同訓練を実施していることから、報道に登場する機会が増えています。

犯罪国家・北朝鮮を牽制するため、平成29年(2017年)7月8日、朝鮮半島に飛来し韓国の演習場で訓練を行いました。8月下旬、米韓合同軍事演習の際、米国はB-1Bの韓国上空への派遣を提案しましたが、韓国はB-1Bの派遣を断りました。

その後、韓国政府は受け入れ、9月にも在韓米軍基地に着陸しています。韓国という国、やはり北朝鮮と切っては切れない関係なのでしょう。米軍の不信感が伝えられたことは当然のことです。北朝鮮は敵国、韓国という国もまた、自国の歴史から何から捏造だらけの全く信用できない敵性国家です。

超低空で侵攻する超音速大型爆撃機

主翼が可動する「可変翼(VG翼)」が特徴で、これにより高速・低速ともに大型爆撃機としては高い飛行性能を発揮することができます。また、翼と胴体を一体的に設計するブレンデッドウィングボディにより、空気抵抗及びレーダー反射断面積の軽減が計られています。

テキサス州のネリス空軍基地を飛び立つ米空軍のB-1Bランサー。レッドフラッグ演習中の一枚。写真:米空軍
テキサス州のネリス空軍基地を飛び立つ米空軍のB-1Bランサー。レッドフラッグ演習中の一枚。写真:米空軍

米空軍はB-52H、B-2、B-1の大型爆撃機を運用しており、それぞれに特徴があります。簡単に大きさ等を比べてみます。

〈全長/全幅〉
B-52:47.55m/56.39m
B-2:21.03m/52.43m
B-1:44.81m/41.67m

〈最大離陸重量/爆弾搭載量〉
B-52:221t/160t
B-2:170t/18t
B-1:217t/34t(機内)・27t(機外)

〈最高速度/航続距離〉
B-52:時速1,028km/16,316km
B-2:時速1,000km/12,000km
B-1:時速1,530km(マッハ1.25)/11,978km

〈特徴〉
◎B-52
60年以上現役で活躍する伝統的な形の爆撃機であり、巨大な体躯には160tもの爆弾を収容することができます。
◎B-2は金と同じくらい高価といわれる無尾翼ステルス爆撃機。1機あたり約822億円(B-1は約320億円)といわれています。
◎B-1は、可変翼を備え飛行性能が高くステルス性も備えた便利に使える爆撃機。

飛行する米空軍の大型爆撃機。上からB-52ストラトフォートレス、B-1ランサー、B-2スピリット。写真:米空軍
飛行する米空軍の大型爆撃機。上からB-52ストラトフォートレス、B-1ランサー、B-2スピリット。写真:米空軍

翼を開くほど低速性能がよくなり、閉じるほど高速飛行に適する可変翼を搭載するB-1は、B-52、B-2と比べ、格段に優れた飛行性能を持ち、柔軟に作戦に対応することができます。レーダーに見つかりにくいステルス性能も高く、超低空侵攻からの爆撃や巡航ミサイル攻撃といった任務を担当します。

開閉式の格納庫(ウェポンベイ)には34tもの爆弾・巡航ミサイルを搭載することができます。当初は核爆弾も搭載可能でしたが、平成5年(1993年)にアメリカ(父ブッシュ)とロシア(エリツィン)の間で第二次戦略兵器削減条約がかわされ、その対象となったため翌平成6年(1994年)より核攻撃任務から外れ、現在も核兵器搭載能力はありません。

クラスター爆弾を投下する米空軍のB-1Bランサー。写真:米空軍
クラスター爆弾を投下する米空軍のB-1Bランサー。写真:米空軍

金正恩が恐れる、バンカーバスター(地中貫通爆弾)

北朝鮮関連で報道に登場する場合、「核兵器搭載能力を持つ〜」と紹介されることの多いB-1Bですが、現在の戦場において、航空機から核爆弾を投下する作戦は考えにくいものがあります。万が一撃墜された場合の経済的・人的・技術的損害が大きすぎますから、ミサイルを使えばいいことです。しかも、B-1Bは先述の通り、各搭載能力を放棄していますから、あわせて現実的に考えにくい選択肢です。

おそらく犯罪国家・北朝鮮の金正恩が恐れているのはむしろ、B-1Bが大型のバンカーバスター(地中貫通爆弾)を運用できるのでは? ということでしょう。バンカーバスターは、強固な地下要塞・地下弾道ミサイル・地下指令所の精密破壊用に使用される爆弾ですから、金正恩が我が身大事と恐怖に震えながら、こそこそ隠れる地下シェルター攻撃にうってつけです。

しかし、今のところ大型のバンカーバスター(地中貫通爆弾)であるGBU-57はB-2にしか搭載できないとされています。金は、B-1BにGBU-57とB-2の影を感じて怯えているのか、もしくはB-1Bにはすでに搭載能力が備えられているのでしょうか? GBU-57は、もともとB-2及びB-1用に開発されたものですから、B-1Bが運用能力を持っているという創造も現実味があります。とりあえず、米軍が運用する2種類のバンカーバスター(地中貫通爆弾)をみてみます。

ニュージャージー州においてテスト中のGBU-57大型地中貫通爆弾。写真:米国防総省
ニュージャージー州においてテスト中のGBU-57大型地中貫通爆弾。写真:米国防総省

ニュージャージー州においてテスト中のGBU-57大型地中貫通爆弾。写真:米国防総省
ニュージャージー州においてテスト中のGBU-57大型地中貫通爆弾。写真:米国防総省

地上の建物に隠れていてくれれば、「どの窓を狙う」という精度を持つ現在の精密爆撃で金を殺害可能ですが、地中深くのシェルターに隠れられてしまうと通常の爆撃では難しく、バンカーバスターの出番です。

米軍はGBU-28というレーザー誘導地中貫通爆弾や、大型のGBU-57 GPS誘導地中貫通爆弾を保有しています。GBU-28はF-15などの戦闘爆撃機に搭載され、後者は大型の爆撃機であるB-2及びB-1向けに開発されました。

制空権確保後、B-2(B-1B?)による金正恩空爆という、ぜひ成功させて欲しい作戦を考えると、当然大型のGBU-57 GPS誘導地中貫通爆弾ということになります。

GBU-57は、全長6m、重量約13.6トン、弾頭重量約2.7トンと大型であり、地中に70m以上貫通した後に爆発します。GBU-28は重量約2.3トン、貫通力は30m(鉄筋コンクリートは6m)ですから、威力に大きな違いがあります。犯罪国家・北朝鮮の金正恩の隠れている地下シェルターは、F-15でも運用できる小型のGBU-28では破壊できないが、B-2の運用するGBU-57であれば破壊できる規模のものなのではないでしょうか。

運用者アメリカ空軍
主要なバリエーションB-1A 試作機
B-1B 生産型
B-1R アップグレード案
生産数104
スペック型式-
全 幅41.67m(可変翼最大展開時)、23.84m(可変翼最後退時)
全 長44.81m
全 高10.36m
翼面積181.16m²
自 重86t
総重量/最大離陸重量217t
発動機F101-GE-102 ターボファン(14,060kg)×4
最大速度1,530km/h(マッハ1.25)
実用上昇限度-
戦闘行動半径-
航続距離11,978km
乗 員4名
初飛行1974年12月23日
就 役1986年10月1日
退 役-
兵 装通常爆弾,クラスター爆弾,JDAM GPS誘導爆弾、GBU-39小型誘導爆弾,AGM-158,AGM-154

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