コンベアXFY-1ポゴ

Convair XFY-1 Pogo
コンベアXFY-1ポゴConvair XFY-1 Pogo

艦上垂直離着陸戦闘機

揺れる船の上から垂直離着陸!?

※文頭写真:垂直離陸するXFY-1ポゴ。PHOTO USNAVY

コンベアXFY-1ポゴは米海軍が1954年に開発した垂直離着陸(VTOL)機です。垂直離着陸機というのは、ヘリコプターのように垂直に離陸した後、水平飛行に移行し、着陸時には空中に停止し徐々に降下して着陸することです。

滑走路の確保できない場所においても運用できる画期的な形式として研究開発が進められていました。しかし、加速による揚力の助けも射出装置(カタパルト)の助けもかりずに自らの推力のみで、あの鉄の塊が空中に浮き上がるのですから、その開発は困難を極めました。

垂直離陸から水平飛行に移ったXFY-1ポゴ。PHOTO USNAVY
垂直離陸から水平飛行に移ったXFY-1ポゴ。PHOTO USNAVY

これに成功して世界で初めて運用されたVTOL機は、1960年にイギリスのホーカー・シドレー社が開発したホーカー・シドレー・ハリアーですから、当然コンベアXFY-1ポゴは失敗したということになります。

コンベアXFY-1ポゴの開発が発注されたのは1951年3月31日。出来上がった試作機は、アリソン社のYT40-A-16ターボプロップエンジンを搭載し、二重反転式のプロペラを持ち、デルタ翼に大きな垂直尾翼をつけたずんぐりとしたスタイルにまとめられました。

機首を上に向けた形で機体を立たせた状態から離陸し、水平飛行に移ろうとするもので、テイルシッター型といわれています。試作機は1954年4月に初飛行、11月には水平飛行への移行も行われました。

XFY-1ポゴに乗り込むパイロット。立った状態から離着陸するため、このように梯子を使って搭乗します。PHOTO USNAVY
XFY-1ポゴに乗り込むパイロット。立った状態から離着陸するため、このように梯子を使って搭乗します。PHOTO USNAVY

しかし、その後の飛行試験において、不安定な飛行性能やひどい操縦性、着陸時にパイロットは前が(後ろが)みえないなど問題が頻発。陸上でさえこの有り様であるのに、揺れる艦上では推して知るべしとして計画は中止されます。

当時、ジェット戦闘機はものすごいスピードで進化しており、たとえ垂直離着陸がうまくいったとしてもそれら戦闘機と互角に戦うことは到底不可能だったでしょう。

運用者-
主要なバリエーション-
生産数1
スペック型式-
全 幅8.43m
全 長10.67m
全 高6.96m
翼面積33㎡
自 重5,330kg
総重量/最大離陸重量7,370kg
発動機YT40-A-16
最大速度982km/h
実用上昇限度13,500m
戦闘行動半径-
航続距離-
乗 員1名
初飛行1954年8月
就 役-
退 役-
兵 装20mm機関砲×4
2.75インチロケット弾×46

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