グラマンF11Fタイガー

Grumman F11F Tigar
グラマンF11FタイガーGrumman F11F Tigar

操縦性と機動性に優れた超音速機

ブルーエンジェルス使用機

※文頭写真:VF-21Mach BustersのF11F-1。1959年7月1日撮影。PHOTO USNAVY

グラマンF11Fタイガーは、1957年〜1969年まで12年間に渡り米海軍曲技飛行隊ブルーエンジェルスの使用機となった飛行性能の高い米海軍の艦上戦闘機です。

小柄で軽量な機体に軽快な運動性能というコンセプトは数十年後に、大型で高価な戦闘機+小型で比較的安価な戦闘機という組み合わせ「ハイローミックス」という形で推進され、現代でもF-15F-16F-22F-35という形でみることができますが、1950年代後半当時の状況は違っていました。

1957年(昭和32 年)、アメリカ海軍空母USSレンジャー艦上のF11F-1タイガー。軽快な運動性能を持つ超音速艦上戦闘機でした。PHOTO USNAVY
1957年(昭和32 年)、アメリカ海軍空母USSレンジャー艦上のF11F-1タイガー。軽快な運動性能を持つ超音速艦上戦闘機でした。PHOTO USNAVY

制空を最新のジェット機、対地攻撃をメインとする攻撃機をレシプロ機が担ってきた第2時大戦後の運用から、徐々に双方をジェット機が担うようになり、特に艦上戦闘機においては多目的化が進んでいました。

アメリカ海軍空母USSイントレピッドを母艦とするF11F-1タイガー(VF-33アストロノーツ所属機)。1960年(昭和35年)。PHOTO USNAVY
アメリカ海軍空母USSイントレピッドを母艦とするF11F-1タイガー(VF-33アストロノーツ所属機)。1960年(昭和35年)。PHOTO USNAVY

F11Fと同時期に開発され、当初から本命視されていたヴォート社のF-8クルーセイダーはその期待を上回る飛行性能と多用途性を持つ世界初の超音速艦上戦闘機となり、狭い艦上で運用する艦上戦闘機にして米空軍の保持する陸上戦闘機をも凌駕する性能を有していました。

全天候型となったF-8D(F-8U-2N)。PHOTO USNAVY
全天候型となったF-8D(F-8U-2N)。PHOTO USNAVY

このような状況のため、軽快な操縦性能と超音速の優れた飛行性能を持ったF11Fでしたが、F-8の後塵を拝することとなってしまいました。そもそもF11F試作機発注の翌月にはヴォート社のF-8試作機も発注されていますから、そもそも本命F-8、おさえとしてF11Fという思惑だったのでしょう。

しかし、米海軍曲技飛行隊ブルーエンジェルスに採用され、昭和32年(1957年)より12年間に渡り使用されていることは、F11Fの高い飛行性能を証明しているといえます。

F11F-1と米海軍曲技飛行隊ブルーエンジェルス。昭和33年(1958年)の撮影です。写真:USNAVY
F11F-1と米海軍曲技飛行隊ブルーエンジェルス。昭和33年(1958年)の撮影です。写真:USNAVY

運用者アメリカ海軍
主要なバリエーションF9F-9 開発名
F11F-1 量産型。200機製造
F11F-P 写真偵察機。計画のみ
F11F-1F 改修型。エンジン換装など。2機製造
生産数200
スペック型式-
全 幅9.54m
全 長14.3m
全 高4.04m
翼面積23.2㎡
自 重6,498kg
総重量/最大離陸重量10,920kg
発動機J65-W-18(4,763kg)
最大速度1,210km/h
実用上昇限度12,770m
戦闘行動半径850km
航続距離2,053km
乗 員1名
初飛行1954年7月30日
就 役1957年3月
退 役1961年4月
兵 装20mm機関砲×4

「グラマンF11Fタイガー」への2件のフィードバック

  1. トップ画はF11FではなくF3Hではないでしょうか?間違っていたら申し訳ないです。

    1. せっかくご指摘頂きましたのに、返信が大変遅くなり申し訳ありませんでした。ご指摘どおり、F3Hの間違いですので、修正いたしました。今後とも、ご指導頂けましたら幸いです。

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