グラマンXF-10Fジャガー

Grumman XF-10F Jaguar
グラマンXF-10FジャガーGrumman XF-10F Jaguar

世界初の可変後退翼機

革新的な試みも失敗に終わる

グラマンXF10Fジャガー(1952-1953)は、米海軍が世界で初めて開発した可変後退翼を持つ艦上ジェット戦闘機です。

初期の艦上ジェット戦闘機開発は、航空母艦に離着艦するという大きな制約に立ち向かった歴史でもあります。ジェットエンジンを始め高速飛行に適した後退翼などの技術と、離着艦時に必要とされる低速性能の両立が困難であったためです。

1950年代後半に入ると、アングルド・デッキ(斜め着艦用飛行甲板)、スチーム・カタパルトなどの技術が開発され航空母艦が進歩します。これらの技術を既存空母に改修するとともに、フォレスタル級というスーパーキャリアー(超大型航空母艦)も就役し、艦上戦闘機開発の足かせは軽くなっていきます。本機はこの端境期に翻弄されます。

開発は、1946年からXF9Fとして開発されていた後退翼機案を進歩させ、1948年よりXF10F-1として始まりました。目玉は、高速性能と離着艦時に欠かせない低速性能の両立を目指した可変後退翼でした。可変後退翼とは、主翼が可変するということで、本機では13.5度、42.5度が選択できました。

開発中に朝鮮戦争が勃発し、1950年6月に米海軍が先行量産機を発注するなど開発が急がれていましたが、やはり実用化されたことのない可変後退翼の開発は難しく、いわくつきエンジンであったJ40も足を引っ張り、飛行試験はうまくいきません。

結局1953年には米海軍に契約をキャンセルされ、計画は終了しました。この計画は失敗に終わりましたが、艦上戦闘機の名門グラマン社は、転んでもただでは起きず!? 次に可変後退翼機を開発した際にはあの名機、グラマンF-14トムキャットを誕生させています。

運用者-
主要なバリエーション-
生産数-
スペック型式-
全 幅11.18m(15.42m)
全 長17.01m
全 高4.95m
翼面積43.38㎡
自 重9,265kg
総重量/最大離陸重量16,080kg
発動機J40-WE-6(3,084kg)
最大速度1,100km/h
実用上昇限度13,960m
戦闘行動半径1,150km
航続距離2,670km
乗 員1名
初飛行1952年5月1日
就 役-
退 役-
兵 装20mm機関砲×4
爆弾1,810kg

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