ロッキード・マーチンF-35ライトニングⅡ(B)

Lockheed Martin F-35 Lightning Ⅱ(B)
ロッキード・マーチンF-35ライトニングⅡ(B)Lockheed Martin F-35 Lightning Ⅱ(B)

最新鋭ステルス戦闘機(短距離離陸垂直離着陸型)

短距離離陸・垂直着陸型

※文頭写真:F-35 Lightning II program F-35 Lightning II program
※F-35の基本的な性能等についてはロッキード・マーチンF-35ライトニングⅡ(A)の記事をご覧ください。

ロッキード・マーチンF-35ライトニングⅡはアメリカが開発した最新の戦闘機です。一つの基本設計でアメリカ空・海・海兵隊の戦闘機を開発しようという、統合打撃戦闘機(JSF=Joint Strike fighter)計画からうまれました。

基本設計から生み出される形は3種類あり、通常の飛行場において運用するA型、垂直に離着陸できるB型(短距離離陸垂直離着陸)、航空母艦において運用するC型(艦上戦闘機)の3種類があります。

アメリカ海兵隊に引き渡されてテスト中のF-35B。2014年3月。PHOTO Lockeed Martin
アメリカ海兵隊に引き渡されてテスト中のF-35B。2014年3月。PHOTO Lockeed Martin

STOVL(短距離離陸垂直離着陸)のB型は、垂直に離着陸することができます。これまで米海兵隊で運用されていたSTOVL戦闘機は米国マクドネル・ダグラス社(現 ボーイング社)が開発したAV-8BハリアーⅡ(1978年初飛行)でした。もともとは、英国ホーカー・シドレー社が開発したハリアーGR.1(1960年初飛行)であり、これを米国のマクドネル・ダグラス社が改良したのがAV-8BハリアーⅡです。

米海兵隊の強襲揚陸艦USSパターンにおいて垂直着陸を行う、AV-8ハリアー。PHOTO USNAVY
米海兵隊の強襲揚陸艦USSパターンにおいて垂直着陸を行う、AV-8ハリアー。PHOTO USNAVY

垂直離着陸機は必然、構造が複雑となり陸上戦闘機や艦上戦闘機に比べ戦闘能力にも劣っており、米軍としては、ハリアーの後継としてすでに海兵隊で使用されている艦載機のF/A-18ホーネットなどの戦闘攻撃機を考えていましたが、世界中に部隊を展開する米海兵隊は、必ずしも設備の整った飛行場ばかりを使うわけではありませんから、米海兵隊としては垂直離着陸機にこだわりがありハリアーⅡが開発されることになりました。そして、そのハリアーⅡの後継がF-35Bということになります。ちなみに、ハリアーⅡは日本も導入計画がありました。

F-35Bの試作機BF-02とBF-03。PHOTO Lockeed Martin
F-35Bの試作機BF-02とBF-03。PHOTO Lockeed Martin

アメリカ海軍の強襲揚陸艦USSワスプにおいて着艦テスト中のF-35B。空母だけでなくF-35BはSTOVL能力を活かし、空母でなくても運用できます。PHOTO Lockeed Martin
アメリカ海軍の強襲揚陸艦USSワスプにおいて着艦テスト中のF-35B。空母だけでなくF-35BはSTOVL能力を活かし、空母でなくても運用できます。PHOTO Lockeed Martin

垂直離着陸の際には、ジェットエンジンの排気をノズルを折り曲げることにより下方に向け、同時にクラッチを介して前方のリフトファンを動かします。これら垂直離着陸用の構造が他の性能を低下させることはハリアーⅡと変りなく、航続距離はA型(通常離着陸型)、C型(艦載機型)と比べ約70%となり、兵装搭載量も20%程少なくなっています。

2013年(平成25年)8月13日、アメリカ海軍の強襲揚陸艦USSワスプ艦上において短距離離陸のテストを行うイギリス軍のF-35B。PHOTO Lockeed Martin
2013年(平成25年)8月13日、アメリカ海軍の強襲揚陸艦USSワスプ艦上において短距離離陸のテストを行うイギリス軍のF-35B。PHOTO Lockeed Martin

ユーロファイター・タイフーン(手前2機)と飛ぶF-35B。PHOTO Lockeed Martin
ユーロファイター・タイフーン(手前2機)と飛ぶF-35B。PHOTO Lockeed Martin
F-35に搭載されている最新のAN/APG-81火器管制レーダー。レーダー反射断面積(RCS)が1平米程のステルス性に優れたラファールなどでも150km先から探知できます。同時に23個もの標的を探知できる能動型電子走査配列のレーダーです。
F-35に搭載されている最新のAN/APG-81火器管制レーダー。レーダー反射断面積(RCS)が1平米程のステルス性に優れたラファールなどでも150km先から探知できます。同時に23個もの標的を探知できる能動型電子走査配列のレーダーです。

米海兵隊、英国空海軍、イタリア海軍などがB型の導入を予定しており、平成25年(2013年)には米国において垂直離陸に成功し、平成27年(2015年)から運用が始まっています。

運用者-
主要なバリエーションX-35A 試作機。通常離着陸型(CTOL)
X-35C 試作機。艦上離着陸型
X35B X35Aを改造した試作機。短距離離陸・垂直着陸型(STOVL)
生産数-
スペック型式-
全 幅10.67m
全 長15.60m
全 高4.6m
翼面積42.73㎡
自 重13,888kg
総重量/最大離陸重量27,300kg
発動機F135-600(B/12,746kg/AB 19,505kg)×1
最大速度1,960km/h(B)
実用上昇限度15,240m
戦闘行動半径833km
航続距離1,670km
乗 員
初飛行2008年7月11日(B)
就 役-
退 役-
兵 装20mmバルカン砲×1
AIM-120 AMRAAM
AIM-9X Sidewinder
IRIS-T
MBDA Meteor
AGM-88 AARGM
AGM-158 JASSM
Brimstone missile
JAGM
Storm Shadow missile
SOM
JSM
LRASM

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