ノース・アメリカンFJ-1フューリー

North American FJ-1 Fury
ノース・アメリカンFJ-1フューリーNorth American FJ-1 Fury

P51マスタングのノース・アメリカン社が手がけた初のジェット機

性能的にはふるわず

文頭写真:名機P-51マスタングをジェット化したFJ-1フューリー。PHOTO USNAVY

第2次世界大戦末期の1945年頃、日本本土上陸作戦に向けてジェット戦闘機の配備を急ぐ米海軍は、マクドネル(FH-1)、チャンス・ボート(F6U)、グラマン(F9F)、ノース・アメリカン(FJ-1)の各社に開発を発注していました。この中で、傑作レシプロ機P-51マスタングを生み出したノース・アメリカン社は1946年9月11日、FJ-1フューリーの初飛行に成功します。

FJ-1は機種にインテイク(空気取入口)を設け、胴体下部に低翼配置した直線翼を持ち、全体にズングリとした印象の機体は、レシプロ機と同じ発想によって開発されていたことがわかります。この後、ドイツの敗戦により航空先端技術を簒奪した結果、後退翼という革新的な技術が加わり様相は一変することとなります。

試験において、エンジンの推力不足、主翼強度不足、コクピットが与圧式でないなどの欠点が指摘されたものの改良されることはなく、100機から30機に減らされた発注数のまま製造され、1948年8月には実戦部隊(VF-5B)に配備されたものの、F9F-3パンサーとの交代が進み早くも翌1949年10月には艦上から姿を消しました。

手堅い設計による本機は、その手堅さから想像される通りレシプロ機と大差ない性能となりましたが、このFJ-1は同時期に米空軍からもXP-86として発注されており、これが後にドイツの先進技術である後退翼を取り入れた初期の傑作ジェット戦闘機F-86セイバーとなり、その発展型がFJ-2〜-4として米海軍にも配備されることとなります。

アメリカ海軍航空母艦USSボクサー艦上のFJ-1フューリー。VF-5A戦闘飛行隊所属機。1948年(昭和23年)3月16日。PHOTO USNAVY
アメリカ海軍航空母艦USSボクサー艦上のFJ-1フューリー。VF-5A戦闘飛行隊所属機。1948年(昭和23年)3月16日。PHOTO USNAVY

運用者アメリカ海軍
アメリカ海兵隊
主要なバリエーションXFJ-1 3機製造された試作機
FJ-1 30機製造された量産型
生産数31
スペック型式-
全 幅11.63m
全 長10.49m
全 高4.52m
翼面積20.53㎡
自 重8,843kg
総重量/最大離陸重量15,115kg
発動機J35-A-2(1,814kg)
最大速度880km/h
実用上昇限度9,753m
戦闘行動半径987km
航続距離2,414km
乗 員1名
初飛行1946年9月
就 役1947年11月
退 役1949年10月
兵 装12.7mm機銃×6

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