ノース・アメリカンF-107

North American YF-107
ノース・アメリカンF-107North American YF-107

名機セイバーの進化形を目指す

F-105採用により試作機にとどまる

※文頭写真:空軍博物館に保管されているF-107A。PHOTO USAF

ノースアメリカンYF-107(1956)は、F-100スーパーセイバーの発展型を期して開発されたアメリカ空軍の戦闘機です。F-100は名機F-86セイバーの後継ですから、名機F-86の究極型を目指したものともいえます。しかし、Yの字がある通り試作に終わっています。

朝鮮戦争においてアメリカの制空権が危機にさらされたミグショックは、F-86セイバーの活躍によって乗り越えられた。PHOTO USAF
朝鮮戦争においてアメリカの制空権が危機にさらされたミグショックは、F-86セイバーの活躍によって乗り越えられた。PHOTO USAF

F-100スーパーセイバー。PHOTO USAF
F-100スーパーセイバー。PHOTO USAF

ノースアメリカン社はF-86セイバーの進化版であるF-100の開発と同時に、セイバーの血を受け継ぐさらなる新型機を研究していました。当初はF-100Bという名称で、F-100Aの改良版といった内容で1953年3月にアメリカ空軍より発注を受けます。

しかし、日進月歩で進歩するジェット戦闘機の世界、同年10月には同じ時期に開発されていたマッハ2級かつ核兵器搭載能力を持つF-105と同等のスペックを求めた内容に変更されます。

これにより、設計構想は大幅に変わり、一瞥して判るように胴体上方に空気取入口(インテイク)を設けた機体はいかにも高速迎撃機といった様相です。1956年には初飛行に成功していますが、そもそも本命であったF-105が上々の試験結果を出していたため1957年、F-105採用がきまりF-107は3機の試作機をもって開発終了となりました。

運用者-
主要なバリエーション-
生産数3
スペック型式-
全 幅11.15m
全 長18.85m
全 高5.89m
翼面積35㎡
自 重10,295kg
総重量/最大離陸重量18,033kg
発動機YJ75-P-9(7,640kg)×1
最大速度Mach2(2,450km/h)+
実用上昇限度16,220m
戦闘行動半径-
航続距離3,885km
乗 員1名
初飛行1956年9月10日
就 役-
退 役1957年11月
兵 装20mm機関砲×4
爆弾4,500kg

「ノース・アメリカンF-107」への2件のフィードバック

  1. この機体にアメリカ軍が付与した型式名称はF-107Aです。YF-107という型式名称は存在しません。

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