ノースロップP-89スコーピオン

Northrop P-89 Scorpion
ノースロップP-89スコーピオンNorthrop P-89 Scorpion

米空軍初の制式採用全天候型ジェト戦闘機

安定した性能と長い航続距離

※文頭写真:機動性はそこそこの性能でしたが、初の全天候型ジェット戦闘機であり、大きな兵装搭載量と主翼両端に裝備された大型増槽による長大な航続距離を誇ったF-89スコーピオン。PHOTO USAF

ノースロップP-89スコーピオン(1948-1969)は、アメリカ空軍が初めて制式採用した全天候型ジェット戦闘機です。大きく重い機体であり、機動性には優れなかったものの、長大な航続距離と高い上昇限度、大きな兵器搭載量を誇り、北米大陸の防空という重責を果たしました。

P-89が初飛行した昭和23年(1948年)8月の1年後、昭和24年(1949年)12月には同じく全天候型戦闘機であり最新の電子機器を搭載した単座型のF-86Dが初飛行していますが、こちらは肝となった最新の電子機器に由来する問題が続出し早々に退役したものの、本機P-89は安定した性能と運用性から長く使用されました。

機体を一見して目につくのは愛称「スコーピオン」どおりのサソリのような全体と主翼の端に付けられた大きな部品。これは増槽といって燃料を搭載するためのポッドであり、ミサイルなどの兵器が取り付けられます。

この増槽によって2,200kmという優れた航続距離を実現し、北極海という広大な範囲を守備するアラスカの部隊では大変に重用されたといいます。

編隊飛行するF-89D。PHOTO USAF
編隊飛行するF-89D。PHOTO USAF

運用者アメリカ空軍
主要なバリエーションXF-89 最初の試作機
XF-89A 試作機
F-89A 最初の量産型
DF-89A 標的機
F-89B 量産型。アヴィオニクス改修。40機製造
DF-89B 標的制御機
F-89C 量産型。エンジン換装。164機製造
YF-89D F-89D試作機
F-89D 主力量産型。燃料増加、増槽大型化、レーダー・電子装置換装など。682機製造
YF-89E エンジン試験機
F-89F 改修型。計画のみ
F-89G 改修型。計画のみ
YF-89H F-89Hの試作機
F-89H 改修型。156機製造
F-89J F-89Dの改造型。350機製造
生産数1,050
スペック型式-
全 幅18.41m
全 長16.40m
全 高5.33m
翼面積56.29㎡
自 重11,428kg
総重量/最大離陸重量16,869kg
発動機J35-A-33(2,470kg/AB 3,720kg)×2
最大速度1,022km/h
実用上昇限度15,000m
戦闘行動半径-
航続距離2,200km
乗 員2名
初飛行1948年8月16日
就 役1951年2月
退 役1969年
兵 装2.75インチロケット弾

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