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ベルXP-83

Bell XP-83
ベルXP-83Bell XP-83

名機P-51の後任を狙った戦闘機

ジェット初期の試作機

ベルXP-83(1945)は、アメリカ空軍が未だ陸軍の一部隊、陸軍航空隊であった1944年、ベル社に開発を依頼したジェット戦闘機です。

ベル社は本機に先立つ1942年にはP-59エアラコメットを開発しており、これはアメリカ初のジェット戦闘機です。発注者のアメリカ空軍(陸軍航空隊)はP-59を本格的に前線配備する気はなくジェット戦闘機運用のテスト機として配備しました。

ベルXP-83は、一見して大きくずんぐりした機体という印象を持ちます。これは、胴体下部に双発エンジンを搭載し、それにあわせてP-59開発時に400kmにも満たなかった航続距離を伸ばすため燃料搭載量を増やそうとしたためです。

1号機は1945年2月25日に初飛行し、マッハ0.72というまずまずの高速性能を発揮しましたが、時すでに遅きに失していました。前年(1944年)1月8日には初期の傑作ジェット戦闘機であるロッキードP-80シューティングスターも初飛行に成功しており、XP-83の存在価値は薄れていました。1946年9月、試験中に1号機は墜落し、その後計画もキャンセルされました。

1935年に創業したベル・エアクラフト社はUH-1やAH-1コブラといったヘリコプター、超音速実験機ベルX-1が有名なアメリカの航空機メーカーです。ベル社におけるジェット戦闘機の開発はこの機体、XP-83が最後となりました。

運用者米空軍
主要なバリエーション
生産数-
スペック型式-
全 幅16.15m
全 長13.67m
全 高4.65m
翼面積40.04㎡
自 重6,400kg
総重量/最大離陸重量10,930kg
発動機J33-GE-5(1,700kg)×2
最大速度840km/h
実用上昇限度14,000m
戦闘行動半径
航続距離2,785km
乗 員1名
初飛行1945年2月25日
就 役-
退 役-
兵 装

ベルP-59エアラコメット

Bell P-59 Airacomet
ベルP-59エアラコメットBell P-59 Airacomet

米空軍初のジェット戦闘機

ジェット時代前夜の準備機

※文頭写真:USAF

ベルP-59エアラコメット(1942-1947)はアメリカ空軍がまだ陸軍の一部門、陸軍航空隊であった1941年にベル社に開発を指示したアメリカ空軍初のジェット戦闘機です。

記念すべき米空軍初ジェット戦闘機ではありますが、来るべき本格的前線配備機開発のための準備機でした。ジェット機開発においてはドイツやイギリスに遅れをとっていたアメリカでしたが、手をこまねいていたわけではなかったのです。

当時のアメリカは未だオリジナルエンジンを開発する力はなく、イギリス製のエンジンを国産化して使用しました。しかし当時のエンジンは推力が750kgしかなく、最高速度は650km/hしか出ませんでした。研究され熟成されていたレシプロ戦闘機は時速750kmに達していましたから、レシプロ戦闘機にも全く及ばないということになります。

空軍はこの機体によって、ジェット戦闘機における技術開発、部隊運用などについて知るための試験的な運用を行ったといわれています。ここから得られたデータはその後の開発にいかされていきます。

P-59Bエアラコメット。PHOTO USAF
P-59Bエアラコメット。PHOTO USAF
運用者アメリカ空軍
アメリカ海軍
イギリス空軍
主要なバリエーション-
生産数-
スペック型式-
全 幅13.87m
全 長11.84m
全 高3.66m
翼面積35.9㎡
自 重3,606kg
総重量/最大離陸重量4,765kg
発動機GE-J-31(908kg)×2
最大速度665km/h
実用上昇限度14,080m
戦闘行動半径-
航続距離-
乗 員1名
初飛行1942年10月2日
就 役1944年
退 役1947年
兵 装