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ダグラスXF5Dスカイランサー

Douglas XF5D Skylancer
ダグラスXF5DスカイランサーDouglas XF5D Skylancer

F4Dの発展形

F-8が優秀すぎて採用されず

※文頭写真:USNAVY

米海軍初の実用超音速艦上戦闘機としてまずまずの成功を収めたダグラスF4Dスカイレイの発展型がダグラスXF5Dスカイランサーです。名称にXが残っているとおり、試作機のみで採用・配備されずにキャンセルされています。

F4Dは優秀な高速性能を有していたものの、全天候性に欠けていました。ダグラス社はF4Dに強力なレーダーとエリアルール(音速付近での飛行を安定させる設計手法。胴体をくびれさせる)をとりいれた発展型を米海軍に提案し、試作機と先行量産型19機の発注を得ました。

ダグラスF5Dスカイランサー。PHOTO USNAVY
ダグラスF5Dスカイランサー。PHOTO USNAVY

他にも尾翼の大型化、機体の大型化に伴う燃料搭載量の増大、AIM-7スパロー中距離空対空ミサイル運用能力の付与、電子機器の更新などにより、F5Dは飛行性能・戦闘能力ともに向上していました。

なかなかの高性能機ではありましたが、F-8クルーセイダーがあまりに高性能だったため、試作機2機と先行量産型2機が完成した時点で計画は中止となります。その後機体はNASAに送られ試験機となりました。

運用者-
主要なバリエーション-
生産数-
スペック型式-
全 幅10.2m
全 長16.4m
全 高4.5m
翼面積52㎡
自 重7,912kg
総重量/最大離陸重量12,733kg
発動機J57-P-8(4,627kg/AB 7258kg)
最大速度1,590km/h
実用上昇限度17,500m
戦闘行動半径2,148km
航続距離2,148km
乗 員1名
初飛行1956年4月21日
就 役-
退 役-
兵 装

ダグラスF4Dスカイレイ

Douglas F4D Skyray
ダグラスF4DスカイレイDouglas F4D Skyray

米海軍機初の実用超音速機

世界速度記録を記録

※文頭写真:USNAVY

第2次世界大戦後、ドイツから奪取した先進のジェット機研究データを入手したアメリカは猛スピードでジェット戦闘機の開発を進めていきます。米海軍の艦上ジェット戦闘機だけでも1950年代に初飛行した機体は10以上もあります。

そんな疾走する時代の中に、ダグラスF4Dスカイレイもうまれました。F4Dスカイレイは機首にあるコクピットのすぐ後ろから後端に向かって大きく広がるデルタ翼といわれる主翼を持ち、主翼付け根に空気取り入れ口(インテイク)が設けられたスタイルは、当時としてはかなり先進的なものでした。

アメリカ海兵隊所属のF4Dスカイレイ。PHOTO USNAVY
アメリカ海兵隊所属のF4Dスカイレイ。PHOTO USNAVY

斬新な試みは得てして安定性にかけるものですが、本機は海軍初の実用超音速艦上戦闘機としてまずまずの成功を収め、1951年1月に初飛行、1956年4月に就役して1964年2月まで現役として使用され422機が生産されました。

1953年10月には最高速度1,211.6km/hという当時の世界速度記録を樹立し、エンジンをより強力なものに換装した1958年5月には5種類の世界上昇時間記録を打ち立てています。

運用者アメリカ海軍
アメリカ海兵隊
主要なバリエーションXF4D-1 試作機。2機製造
F4D-1 量産型。420機製造
F4D-2 エンジン換装。ただしキャンセル
F4D-2N レーダー強化型
生産数422
スペック型式-
全 幅10.21m
全 長13.79m
全 高3.96m
翼面積52㎡
自 重7,300kg
総重量/最大離陸重量10,300kg
発動機J57-P-2(7,257kg)
最大速度1,161km/h
実用上昇限度17,000m
戦闘行動半径950km
航続距離1,900km
乗 員1名
初飛行1951年1月23日
就 役1956年4月
退 役1964年2月
兵 装

ダグラスF3Dスカイナイト

Douglas F3D Skyknight
ダグラスF3DスカイナイトDouglas F3D Skyknight

米海軍初の全天候型ジェット戦闘機

初の夜間ジェット機空戦における撃墜を記録

※文頭写真:F3D-2スカイナイト。PHOTO USNAVY

ダグラスF3Dスカイナイトはその愛称のとおり、夜間戦闘能力を有した米海軍の全天候型艦上戦闘機です。朝鮮戦争中の1952年、Yak-15と夜間空戦を行ってこれを撃墜。世界初のジェット機同士の空戦における撃墜となりました。

太平洋戦争終戦も近づいてきた1945年、米海軍は夜間戦闘能力を有したジェット戦闘機の艦上配備を目指し各社に対して要求仕様を送り、その中からダグラス社が選ばれXF3D-1として3機が発注されました。

1966年(昭和41年)、ベトナム戦争を戦うF3Dスカイナイト。PHOTO USNAVY
1966年(昭和41年)、ベトナム戦争を戦うF3Dスカイナイト。PHOTO USNAVY

ずんぐりとした胴体に直線翼という形状は、旧式の設計のため飛行性能は芳しいものではなかったものの1948年より生産が開始され、朝鮮戦争の最中にあって本国において試験や訓練が行われました。

1949年からは飛行性能向上、コクピットや電子機器の改良、エンジン換装などが行われたF3D-2が発注されます。さらに主翼を後退翼とし飛行性能の向上を目指したF3D-3も計画されましたが、キャンセルとなりました。

運用者アメリカ海軍
アメリカ海兵隊
主要なバリエーションXF3D 試作機
F3D-1 量産型
F3D-1M 空対空ミサイル搭載型
F3D-2 エンジン換装型。237機製造
F3D-2M 空対空ミサイル搭載型
F3D-2Q 電子戦機
F3D-2T 電子訓練機
F3D-3 計画のみ
生産数265
スペック型式F3D-2
全 幅15.24m
全 長13.84m
全 高4.90m
翼面積37.16㎡
自 重8,980kg
総重量/最大離陸重量13,080kg
発動機J34-WE-36(1,542kg)×2
最大速度852km/h
実用上昇限度13,100m
戦闘行動半径1,140km
航続距離-
乗 員2名
初飛行1948年3月23日
就 役1951年2月
退 役1970年5月
兵 装