「62口径76ミリ単装速射砲」タグアーカイブ

うみぎり(DD-158)

うみぎり(DD-158)

「あさぎり型」8番艦(最終艦)

初めて対潜ヘリSH-60Jとのデータ・リンク装置を搭載

※文頭写真:海上自衛隊
※「うみぎり」(DD-158)の詳しい性能等は「あさぎり型」記事をご覧ください。

「あさぎり型」は、一つの護衛艦隊が8つの護衛艦と8機のヘリコプターから構成される、8艦8機体制を充足するための基幹を成す汎用護衛艦(DD)として8隻が建造されました。12隻が建造され、こちらもまた同体制の基幹を支えた「はつゆき型」の後継です。

外観は「はつゆき型」とほぼ同じですが、ネットワーク能力の向上や復原性を高めたことから排水量が増えています。また、推進機関は初めて等馬力の4つのガスタービンを搭載しています。「うみぎり」(DD-158)では、「あさぎり型」としては初めて対潜ヘリSH-60J用のデータ・リンク装置が搭載されています。

「うみぎり」(DD-158、3,550トン)は「あさぎり型」護衛艦の8番艦(最終艦)として昭和61年度(1986年度)に計画され、昭和63年(1988年)10月31日、石川島播磨重工東京第1工場において起工されました。 平成元年(1989年)11月9日に進水し、平成3年(1991年)3月12日に就役し、横須賀基地を司令部とする第1護衛隊群第48護衛隊に配備されました。

平成9年(1997年)3月24日、第46護衛隊に編入され、同日付で同隊は隊番号改正により第5護衛隊となりました。平成15年(2003年)3月13日、呉に司令部を置く第4護衛隊群隷下の第8護衛隊に編入。平成20年(2008年)3月26日、平成の大改編といわれた護衛隊改編に伴い、同じく呉に司令部を置く第4護衛隊群第4護衛隊(呉)に編入されました。

平成26年(2014年)3月12日、機動部隊から退き、護衛艦隊直轄の地方配備部隊である第12護衛隊(呉)に編入されます。

なお、「さわぎり」という艦名は大日本帝国海軍、海上自衛隊通じて初めてのものです。

「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊
「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊

「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊
「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊
「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊
「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊
運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役平成3年(1991年)3月12日
退 役-
兵 装

さわぎり(DD-157)

さわぎり(DD-157)

「あさぎり型」7番艦

平成初期、「あさぎり型」続々就役

※文頭写真:海上自衛隊
※「さわぎり」(DD-157)の詳しい性能等は「あさぎり型」記事をご覧ください。

あさぎり型」は、一つの護衛艦隊が8つの護衛艦と8機のヘリコプターから構成される、8艦8機体制を充足するための基幹を成す汎用護衛艦(DD)として8隻が建造されました。12隻が建造され、こちらもまた同体制の基幹を支えた「はつゆき型」の後継です。

「さわぎり」(DD-157、3,550トン)は「あさぎり型」護衛艦の7番艦として昭和60年度(1985年度)に計画され、昭和62年(1987年)1月14日、三菱重工長崎造船所において起工されました。昭和63年(1988年)11月25日に進水し、平成2年(1990年)3月6日、第2護衛隊群に新編された、第47護衛隊(佐世保)に配備されました。第47護衛隊は「あさぎり」(DD-151)「やまぎり」(DD-152)、「さわぎり」(DD-157)と「あさぎり型」3隻により構成されました。

平成9年(1997年)3月24日、隊番号が改正され第47護衛隊は第6護衛隊となります。平成平成11年(1999年)3月18日、第2護衛隊群第2護衛隊に編入。平成20年(2008年)3月26日、平成の大改編といわれた護衛隊改編に伴い第1護衛隊群第5護衛隊(横須賀)に編入されました。翌平成21年(2009年)12月4日、高知県足摺岬沖において護衛艦「おおなみ」(DD-111、4,650トン)と接触し、佐世保重工にて修理されました(けが人なし)。

その後、ソマリア沖やアデン湾において第4次派遣海賊対処行動水上部隊、同第12次、同第22次などに参加して活躍し、平成26年(2014年)3月13日、護衛艦隊直轄の地方配備部隊である第13護衛隊(佐世保)に編入されます。平成28年(2016年)8月現在、同隊には「あさゆき」(DD-132)、「さわぎり」(DD-157)、「じんつう」(DE-230)が所属しています。

なお、「さわぎり」という艦名は大日本帝国海軍、海上自衛隊通じて初めてのものです。

「さわぎり」(DD-157)。写真:海上自衛隊
「さわぎり」(DD-157)。写真:海上自衛隊

「さわぎり」(DD-157)。写真:海上自衛隊
「さわぎり」(DD-157)。写真:海上自衛隊
運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役1990年3月6日
退 役-
兵 装

せとぎり(DD-156)

せとぎり(DD-156)

「あさぎり型」6番艦

第3護衛隊群(司令部:舞鶴)の第7護衛隊(司令部:舞鶴)に所属し、定係港は大湊基地

※文頭写真:海上自衛隊
※「せとぎり」(DD-156)の詳しい性能等は「あさぎり型」記事をご覧ください。

「あさぎり型」は、一つの護衛艦隊が8つの護衛艦と8機のヘリコプターから構成される、8艦8機体制を充足するための基幹を成す汎用護衛艦(DD)として8隻が建造されました。12隻が建造され、こちらもまた同体制の基幹を支えた「はつゆき型」の後継です。

「せとぎり」(DD-156、3,550トン)は「あさぎり型」護衛艦の6番艦として昭和60年度(1985年度)に計画され、5番艦「はまぎり」(DD-155)の起工から約1か月半後の昭和62年(1987年)3月9日、住友重機追浜造船所浦賀工場において起工されました。昭和63年(1988年)9月12日に進水し、平成2年(1990年)2月14日、5番艦「はまぎり」(DD-155)の半月後に就役、第1護衛隊群第48護衛隊(横須賀)に配備されました。

平成9年(1997年)3月24日、第48護衛隊が第4護衛隊群に編入されるとともに、同日、隊番号も改正され第4護衛隊群(司令部:呉)の第8護衛隊(佐世保)となります。平成10年(1998年)3月20日、第3護衛隊群(司令部:舞鶴)の第7護衛隊(大湊)となり、平成20年(2008年)3月26日、護衛艦隊が改編され、京都府の舞鶴基地に司令部を置く第3護衛隊群の第3護衛隊(司令部:大湊)に転籍、さらに平成23年(2011年)8月1日、第7護衛隊(舞鶴)に編入されましたが、定係港は大湊のままです。

第3護衛隊群

「せとぎり」(DD-156)が所属する第3護衛隊群は司令部を舞鶴に置き、大湊基地(青森県むつ市)に司令部を置く第3護衛隊と、舞鶴基地(京都府舞鶴市)に司令部を置く第7護衛隊が隷下にあります。

平成28年(2016年)現在、大湊の第3護衛隊には、まきなみ(DD-112、4,650トン)、すずなみ(DD-114、4,650トン)、あたご(DDG-177、7,700トン)、ひゅうが(DDH-181、13,950トン)が所属し、第7艦隊(舞鶴)には、ゆうだち(DD-103、4,550トン)、ふゆづき(DD-118、5,100トン)、せとぎり(DD-156、3,550トン)、みょうこう(DDG-175、7,250トン)が所属しています。

なお、「せとぎり」という艦名は大日本帝国海軍、海上自衛隊通じて初めてのものです。

世界初の艦艇用アクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)レーダーを搭載

あさぎり型」は5番艦の「はまぎり」(DD-155)から対空捜索用のアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)レーダーが搭載されています。これは、防衛省技術研究本部及び三菱電機が開発したものであり、艦艇用としては世界初搭載です。

アクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)レーダーというのは、アンテナがグルグルと動いて探索するのではなく、電子走査式といって「電子」が「走査」する「能動電子走査アレイ」(アクティブ・フェーズド・アレイ=AESA)なのです。

電子が動くのですから、劇的な能力向上を成し遂げています。詳しくは「はまぎり」(DD-155)の記事をご覧ください。

「せとぎり」(DD-156)。写真:海上自衛隊
「せとぎり」(DD-156)。写真:海上自衛隊

「せとぎり」(DD-156)。写真:海上自衛隊
「せとぎり」(DD-156)。写真:海上自衛隊
「せとぎり」(DD-156)。写真:海上自衛隊
「せとぎり」(DD-156)。写真:海上自衛隊
「せとぎり」(DD-156)。写真:海上自衛隊
「せとぎり」(DD-156)。写真:海上自衛隊
運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役1990年2月14日
退 役-
兵 装

はまぎり(DD-155)

はまぎり(DD-155)

「あさぎり型」5番艦

AESAレーダー搭載、射撃管制装置もグレードアップ

※文頭写真:海上自衛隊
※「はまぎり」(DD-155)の詳しい性能等は「あさぎり型」記事をご覧ください。

あさぎり型」は、一つの護衛艦隊が8つの護衛艦と8機のヘリコプターから構成される、8艦8機体制を充足するための基幹を成す汎用護衛艦(DD)として8隻が建造されました。12隻が建造され、こちらもまた同体制の基幹を支えた「はつゆき型」の後継です。

「はまぎり」(DD-155)は「あさぎり型」護衛艦の5番艦として昭和60年度(1985年度)に計画され、昭和62年(1987年)1月20日、日立造船舞鶴工場において起工されました。昭和63年(1988年)6月4日に進水し、平成2年(1990年)1月31日に就役、第1護衛隊群第48護衛隊(横須賀)に配備されました。

平成8年(1996年)3月16日、大湊(青森県むつ市)の第4護衛隊群第41護衛隊に編入。平成9年(1997年)3月24日、第4護衛隊群第48護衛隊に編入され、同日、隊番号改正により第4護衛隊群(司令部:呉)の第8護衛隊(佐世保)となりました。

平成10年(1998年)3月20日、第3護衛隊群(司令部:舞鶴)の第7護衛隊(大湊)となり、平成20年(2008年)3月26日、第4護衛隊群第4護衛隊(呉)に転籍、さらに平成23年(2011年)8月1日、護衛艦隊直轄の地方配備部隊、第15護衛隊(大湊)に編入されました。なお、「はまぎり」という艦名は大日本帝国海軍、海上自衛隊通じて初めてのものです。

世界で初めて艦艇用アクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)レーダーを搭載

あさぎり型」は5番艦の「はまぎり」(DD-155)から対空捜索用のアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)レーダーが搭載されています。防衛省技術研究本部及び三菱電機が開発したものであり、艦艇用としては世界初搭載ですから、少し詳しくみてみます。

日本はレーダーの分野では進んだ技術を持っています。平成12年(2000年)に配備が始まった国産の三菱F-2戦闘機においても防衛省技術研究本部及び三菱電機が開発したアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)レーダーが搭載され、これも量産された戦闘機としては世界初の搭載となっています。

このアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)レーダーというのは、すごい技術です。一般的にレーダーというと、アンテナがグルグルと動いて探索するというイメージではないでしょうか。ところが、日本が世界で初めて量産戦闘機に搭載したこのAESAレーダーは、電子走査式といって、アンテナ自体が動くのではなく、「電子」が「走査」する「能動電子走査アレイ」(アクティブ・フェーズド・アレイ=AESA)なのです。

ウィーンとアンテナが回るのではなく電子が動くのですから、劇的な能力向上を成し遂げています。まず、長距離かつ広角、高速、さらには対空・対地・水上の混在は10以上の敵機を同時に捜索追尾でき、敵の電子妨害にも強くなっています。詳細は防衛機密のためはっきりとはわかりませんが、劇的な進化であることは間違いありません。

米国は、これら日本の先進技術が喉から手が出るほど欲しかったのでしょう、F-2の開発時には、国産を目指す日本に対して強欲に介入して共同開発とし、日本が開発した技術は必ず全て米国に提供するという条件を日本に呑ませています。当然、このAESAレーダーのモジュールや試験データもたった10万ドルで米国に提供されています。次期主力戦闘機F-3はぜひ純国産として、このような不条理なことにならないよう願っています。

「はまぎり」(DD-155)において初めて艦艇に搭載されたアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)レーダーであるOPS-24は昭和42年(1967年)から開発が始まり、平成3年(1991年)実用機が制式化されました。マストの真ん中ほどにある大きな八角形の板のようなものがOPS-24です。

先述のF-2用レーダー自体は動かないのですが、本艦に搭載された「OPS-24」は水平方向のみ機械回転であり、最大探知距離は200km、対処できる目標数は50〜60個と優れた性能を持っています。

しかし、運用に際しては不具合が続発し様々な改善処置が施されました。不具合が良いとはいいませんが、先進兵器の開発には故障や不具合がつきものであり、それを改良・改善していく度量がなければ国防は立ち遅れていきます。

「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊

「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
「はまぎり」(DD-155)。写真:海上自衛隊
運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役1991年1月31日
退 役-
兵 装

あまぎり(DD-154)

あまぎり(DD-154)

「あさぎり型」4番艦

就役から30年弱、第一線で活躍を続ける

※文頭写真:海上自衛隊
※「あまぎり」(DD-154)の詳しい性能等は「あさぎり型」記事をご覧ください。

あさぎり型」は、一つの護衛艦隊が8つの護衛艦と8機のヘリコプターから構成される、8艦8機体制を充足するための基幹を成す汎用護衛艦(DD)として8隻が建造されました。12隻が建造され、こちらもまた同体制の基幹を支えた「はつゆき型」の後継として建造されました。

「あまぎり」(DD-154)は「あさぎり型」護衛艦の4番艦として昭和59年度(1984年度)に計画され、昭和61年(1986年)2月25日の3番艦「ゆうぎり」(DD-153)に引き続き、同年3月3日、石川島播磨重工東京第1工場において起工されました。昭和62年(1987年)9月9日に進水し、平成元年(1989年)3月17日に就役、第1護衛隊群第46護衛隊(横須賀)に配備されました。

平成9年(1997年)3月24日、第46護衛隊が第5護衛隊に改称。平成14年(2002年)8月16日、第3護衛隊群第3護衛隊に編入され、舞鶴(京都府)に転籍。平成20年(2008年)3月26日、護衛隊改編に伴い第2護衛隊群群第2護衛隊(佐世保)に編入されます。

「あまぎり」という艦名は本艦で2代目です。初代は大日本帝国海軍の吹雪型駆逐艦「天霧」でした。

「あまぎり」(DD-154)。写真:海上自衛隊
「あまぎり」(DD-154)。写真:海上自衛隊

「あまぎり」(DD-154)。写真:海上自衛隊
「あまぎり」(DD-154)。写真:海上自衛隊
「あまぎり」(DD-154)。写真:海上自衛隊
「あまぎり」(DD-154)。写真:海上自衛隊
運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役1989年3月17日
退 役-
兵 装

ゆうぎり(DD-153)

ゆうぎり(DD-153)

「あさぎり型」3番艦

冷戦の終結した平成元年に就役

※文頭写真:海上自衛隊
※「ゆうぎり」(DD-153)の詳しい性能等は「あさぎり型」記事をご覧ください。

あさぎり型」は、一つの護衛艦隊が8つの護衛艦と8機のヘリコプターから構成される、8艦8機体制を充足するための基幹を成す汎用護衛艦(DD)として8隻が建造されました。12隻が建造され、こちらもまた同体制の基幹を支えた「はつゆき型」の後継として建造されました。

はつゆき型」の弱点であった電子装備が強化され、ネットワーク能力が大幅に向上しています。現代の戦闘は視界外で行われることが多く、自軍及び同盟軍とも瞬時に情報共有できる戦術データ・リンク能力が付与されたことは重要な項目です。兵装などの「あさぎり型」詳細については「あさぎり型」記事をご覧ください。

「ゆうぎり」(DD-153)は「あさぎり型」護衛艦の3番艦として昭和59年度(1984年度)に計画され、昭和61年(1986年)2月25日、住友重工追浜造船所浦賀工場において起工されました。昭和62年(1987年)9月21日に進水し、平成元年(1989年)2月28日に就役、第1護衛隊群(横須賀)に配備されました。

平成元年(1989年)3月17日、第1護衛艦隊隷下に新たに編制された第46護衛隊(神奈川県横須賀市)に編入されます。平成9年(1997年)3月24日、第46護衛隊が第5護衛隊に改称、平成13年(2001年)3月14日、第3護衛隊群第7護衛隊に編入され、大湊(青森県むつ市)に転籍。

平成25年(2013年)3月7日、第11護衛隊に転籍となり再び横須賀へ。平成28年(2016年)3月6日、第24次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖アデン湾で任務をこなすなど、護衛艦隊基幹艦艇として活躍しています。

「ゆうぎり」という艦名は本艦で3代目です。初代は大日本帝国海軍の東雲型駆逐艦「夕霧」、2代目は同じく吹雪型駆逐艦「夕霧」となっています。

「ゆうぎり」(DD-153)。写真:海上自衛隊
「ゆうぎり」(DD-153)。写真:海上自衛隊

「ゆうぎり」(DD-153)。写真:海上自衛隊
「ゆうぎり」(DD-153)。写真:海上自衛隊
「ゆうぎり」(DD-153)。写真:海上自衛隊
「ゆうぎり」(DD-153)。写真:海上自衛隊
「ゆうぎり」(DD-153)。写真:海上自衛隊
「ゆうぎり」(DD-153)。写真:海上自衛隊
運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役1989年2月28日
退 役-
兵 装

やまぎり(DD-152)

やまぎり(DD-152)

「あさぎり型」2番艦

平成元年の就役以来、約30年に渡り活躍

※文頭写真:海上自衛隊
※「やまぎり」(DD-152)の詳しい性能等は「あさぎり型」記事をご覧ください。

あさぎり型」は、一つの護衛艦隊が8つの護衛艦と8機のヘリコプターから構成される、8艦8機体制充足の基幹を成す汎用護衛艦(DD)として8隻が建造されました。12隻が建造され、こちらもまた同体制の基幹を支えた「はつゆき型」の後継として建造されました。

はつゆき型」の弱点であった電子装備が強化され、ネットワーク能力が大幅に向上しています。現代の戦闘は視界外で行われることが多く、自軍及び同盟軍とも瞬時に情報共有できる戦術データ・リンク能力が付与されたことは重要な項目です。

「やまぎり」(DD-152)は「あさぎり型」護衛艦の2番艦として昭和59年度(1984年度)に計画され、昭和61年(1986年)、三井造船玉野事業所において起工されました。昭和62年(1987年)10月8日に進水し、平成元年(1989年)1月25日に就役、第2護衛隊群第42護衛隊(佐世保)に配備されました。

平成2年(1990年)3月6日、第2護衛隊群に新編成された第47護衛隊(佐世保)に編入、平成9年(1997年)3月24日、第47護衛隊が第6護衛隊に改称、平成11年(1999年)3月18日、同じく佐世保の第2護衛隊群第2護衛隊に編入されます。

1番艦「あさぎり」(DD-151)よりも約4年先んじて、平成16年(2004年)3月18日、練習艦に種別変更、艦番号もTV-3515となり練習艦隊第1練習隊に所属、呉を定係港とします。

平成23年(2011年)3月16日、再び練習艦から護衛艦に変更され艦番号DD-152となり、横須賀の護衛艦隊第11護衛隊に所属しています。平成28年(2016年)2月29日、海上自衛隊初の女性艦長が着任しました。

「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊

「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
「やまぎり」(DD-152)。写真:海上自衛隊
運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役1989年1月25日
退 役-
兵 装

あさぎり(DD-151)

あさぎり(DD-151)

「あさぎり型」1番艦、ネームシップ

「あさぎり型」8隻のトップを切って就役

※文頭写真:海上自衛隊
※「あさぎり」(DD-151)の詳しい性能等は「あさぎり型」記事をご覧ください。

あさぎり型」の1番艦として昭和58年度(1983年度)に計画され、昭和60年(1985年)、石川島播磨重工東京第1工場において起工されました。昭和61年(1986年)9月19日に進水し、昭和63年(1988年)3月17日に就役、第2護衛隊群第42護衛隊(佐世保)に配備されました。

平成2年(1990年)3月6日、第2護衛隊群に新編成された第47護衛隊(佐世保)に編入、平成9年(1997年)3月24日、第47護衛隊が第6護衛隊に改称、平成10年(1998年)10月16日、同じく佐世保の第2護衛隊群第2護衛隊に編入されます。

平成14年(2002年)3月6日、呉の第4護衛隊群第8護衛隊に編入されました。昭和63年(1988年)の就役から17年後の平成20年(2008年)2月16日、練習艦に種別変更、艦番号もTV-3516となり練習艦隊第1練習隊の所属となります。

平成17年(2005年)2月16日、再び練習艦から護衛艦に変更され艦番号DD-151となり、舞鶴の護衛艦隊第14護衛隊に所属しています。

「あさぎり」という艦名は3代目。初代は大日本帝国海軍の春雨型駆逐艦「朝霧」、2代目は同海軍の吹雪型駆逐艦「朝霧」です。

「あさぎり」(DD-151)。写真:海上自衛隊
「あさぎり」(DD-151)。写真:海上自衛隊

「あさぎり」(DD-151)。写真:海上自衛隊
「あさぎり」(DD-151)。写真:海上自衛隊
「あさぎり」(DD-151)。写真:海上自衛隊
「あさぎり」(DD-151)。写真:海上自衛隊
運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役1988年3月17日
退 役-
兵 装

あさぎり型

あさぎり型

昭和末期〜平成の護衛艦隊を支える汎用護衛艦(DD)

護衛艦隊の基幹を支えた汎用護衛艦

※文頭写真:海上自衛隊

初代「あきづき型」(昭和35年〜平成5年就役)、「たかつき型」(昭和42年〜平成15年就役)、「やまぐも型」(昭和41年〜平成17年就役)を統合し、海上自衛隊護衛艦隊の基幹を成す汎用護衛艦として昭和54年〜昭和62年にかけて「はつゆき型」(昭和57年〜就役中)12隻が建造されました。

本艦「あさぎり型」はその「はつゆき型」を進化させた後継として開発され、昭和60年〜平成3年にかけて以下の8隻が建造されました。

「あさぎり」(DD-151)「やまぎり」(DD-152)「ゆうぎり」(DD-153)「あまぎり」(DD-154)「はまぎり」(DD-155)「せとぎり」(DD-156)「さわぎり」(DD-157)「うみぎり」(DD-158)

海上自衛隊の護衛艦隊は、大きく機動運用部隊と地方配備部隊に分かれています。機動運用部隊は第1護衛隊群(横須賀)、第2護衛隊群(佐世保)、第3護衛隊群(舞鶴)、第4護衛隊群(呉)により構成され、それぞれの護衛隊群に護衛艦4隻からなる第1〜第8の護衛隊が2つずつ配備されています。

地方運用部隊は、第11護衛隊(横須賀)、第12護衛隊(呉)、第13護衛隊(佐世保)、第14護衛隊(舞鶴)、第15護衛隊(大湊)の5つがあり、それぞれ概ね3隻の護衛艦が配備されています。

外洋、遠洋で任務にあたる機動運用部隊には比較的新しい護衛艦が配備され、入れ代わるようにそれまで機動運用部隊に所属していた護衛艦が地方配備部隊に移動します。

「あさぎり型」も長らく機動運用部隊の基幹艦として活躍し、平成24年(2012年)から就役が始まった国産純度の高い「あきづき型」護衛艦と入れ替り、多くが地方配備部隊に転属となっています。

しかし、10隻以上建造される予定であった「あきづき型」の建造が4隻にとどまり、新鋭の「平成25年度計画艦型護衛艦(25DD型護衛艦)」の建造に移行することとなり、そこに時間差が発生したため、平成28年現在も「あまぎり」(DD-154)が第2護衛隊群第2護衛隊に、「せとぎり」(DD-156)が第3護衛隊群第7護衛隊に所属しています。

「あさぎり型」8番艦、「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊
「あさぎり型」8番艦、「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊

はつゆき型と比較して〜ネットワーク能力の強化

はつゆき型」は昭和52年度(1977年度)計画において、「あさぎり型」は6年後の昭和58年度(1983年度)計画において1番艦の建造が始まっています。

まずは外観から。基準排水量は「はつゆき型」2,950/3,050トン、「あさぎり型」は3,500/3,550トンと約500トン重くなっています。全長も同様に130mから137m、全幅は13.6mから14.6mへと大型化しています。

船体を大型化することにより、「はつゆき型」の課題であった耐久性、電子設備の強化が図られています。「はつゆき型」では予算などの関係から備えられていなかった、米軍を中心にNATO軍や自衛隊など西側諸国が運用するリンク11という戦術データ・リンクが「あさぎり型」には装備されます。

現代の戦闘はネットワーク戦の要素が大変強くなっています。戦艦や戦闘機などの大型兵器の場合は昔の戦闘のように目視で相手を確認し射撃・砲撃を行うことは少なく、視界外戦闘が主流です。

例えば、護衛艦隊に接近してくる敵戦闘機を300km先に確認したとします。この情報は自軍及び同盟軍が共有、最も近くにいるもしくは機動性のある、恐らく戦闘機が敵戦闘機の情報を受け取り接近、射程距離100km超の空対空ミサイルが射程内に入った瞬間に発射、即座に離脱します。

戦闘機はネットワークから情報を受け取っているため、敵に探知されやすくなる自らのレーダーを作動させず、また、空自が配備予定のF-35Aであれば、そのステルス性能もあり敵に探知されることもないでしょうから、敵戦闘機は自軍戦闘機の存在に気がつくこともなく、撃墜されます。

このようにして全くの視界外において戦闘が終了する現代のネットワーク戦においては、レーダー、情報機器などの装備が大変重要になってきますから、「はつゆき型」の後継として建造された「あさぎり型」において戦術データ・リンクが強化されたことは大きな進歩といえます。

「あさぎり型」8番艦、「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊
「あさぎり型」8番艦、「うみぎり」(DD-158)。写真:海上自衛隊

兵装

兵装は「はつゆき型」とほぼ同様に以下の様な装備となっています。各々の解説は「はつゆき型」記事をご覧ください。
「高性能20ミリ機関砲(2基)」、「62口径76ミリ速射砲(1基)」、「短SAM装置一式」、「SSM装置一式」、「アスロック装置一式」、「3連装短魚雷発射管(2基)」、哨戒ヘリコプター1機

余談ですが本当はリンクなどせず、内容が同じであってもページ毎に原稿があればよいと思うのですが、それをするとSEO的に良くないそうです。お手数かけますが、よろしくお願いします。

ヘリコプター

護衛艦隊にとって最も重要な任務である対潜能力の要となるヘリコプターも1機搭載できます。ちょうどHSS-2Bの後継として防衛省技術研究本部と三菱重工により開発され、昭和62年(1987年)に初飛行した当時最新鋭のSH-60Jの搭載を前提とした設計がなされました。

海上自衛隊の対潜哨戒ヘリコプター、SH-60J。写真:海上自衛隊
海上自衛隊の対潜哨戒ヘリコプター、SH-60J。写真:海上自衛隊

SH-60Jは日米貿易摩擦の影響を受け米国が電子部品等において輸出を拒んだため、一部を除いて防衛庁技術研究本部において研究開発されました。
SH-60Jは主任務として対潜哨戒、水平線索敵。他に救難や輸送など多用途に活躍します。広範囲に水中を哨戒するソノブイという装置と、位置を正確に捉えるディッピングソナーの双方を運用し、敵潜水艦を追い詰めます。夜間のオペレーションも可能であり、SH-60Jが得た情報は「あさぎり型」に搭載されたQRQ-1というヘリコプターデータリンク装置により、共有されます。

水平線索敵というのは、地球の丸みを利用して接近する(シースキミング)敵ミサイルや戦闘機を高所から索敵することをいいます。SH-60Jなどのヘリコプターが持つこれらの能力は日米艦隊にとって唯一の大きな脅威といってもいい潜水艦の排除に大変有効です。

運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅14.6m
全 長137m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGAG方式/ロールス・ロイス スペイ(川崎・13,500ps)×4 
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員220名
初飛行
就 役1988年-1991年
退 役-
兵 装

しまゆき(DD-133、TV-3513)

しまゆき(DD-133、TV-3513)

「はつゆき型」12番艦

護衛艦の任務を全うし、平成11年以降は練習艦となる

※文頭写真:海上自衛隊
「しまゆき」(DD-133、TV-3513)の性能等は「はつゆき型」記事をご覧ください。

海上自衛隊は当時、護衛艦8機、対潜ヘリ8機を一つの護衛艦隊に配備する「新八八艦隊」という装備計画を立てており、その基幹を成す汎用護衛艦(DD)として「はつゆき型」を計画、本艦「しまゆき」(DD-133、TV-3513)を含め12隻が建造されました。

しまゆき(DD-133、TV-3513)は、「はつゆき型」の12番艦として昭和57年度(1982年度)計画に盛り込まれ、昭和59年(1984年)5月8日、三菱重工長崎造船所において起工されました。昭和61年(1986年)1月29日に進水し、「あさゆき」(DD-132)が就役する3日前の昭和62年(1987年)2月17日に就役、「あさゆき」(DD-132)とともに第3護衛隊群の第45護衛隊(佐世保)に配備されました。

平成9年(1997年)3月24日、呼称改正により第45護衛隊から第7護衛隊となります。その後、第2護衛隊群第2護衛隊に編入され、平成11年(1999年)3月18日、練習艦に種別変更となり、護衛艦として長らく務めた第一線を退き、艦籍番号TV-3513として練習艦隊第1練習隊(呉)所属となりました。

なお、「しまゆき」という艦名は大日本帝国海軍、海上自衛隊を通して初めてのものでした。

運用者海上自衛隊
主要なバリエーション
生産数
スペック型式
全 幅13.6m
全 長130m
全 高
翼面積
自 重
総重量/最大離陸重量
発動機COGOG方式/ロールス・ロイス タインRM1C×2、ロールス・ロイス オリンパスTM3B×2
最大速度
実用上昇限度
戦闘行動半径
航続距離
乗 員200名
初飛行
就 役1999年2月17日
退 役-
兵 装